この胸に確かにあった“証”がなくなっていた。



「たぶん、この辺りだった気がする」



そこに手を当てるだけで感じる…温かさ。


触れているだけで──・・・


「こんなに温かくて、ヒナを近くに感じられるなんて」


証が消えてしまっても…会えない間もずっと消えなかった“想い”が俺の胸の中に変わらずある。



ヒナ、俺はやっぱりお前のことが……。