「今、なんて言ったの?」
「聞こえなかったか?別れよ…って言ったんだけど」
全身の力が一気に抜けていくのがわかる。
今、ダイちゃんが……あたしの目をしっかりと見て…別れを宣告した。
「なんで…そんなこと言うの?」
一瞬にして目の前の色を失い…真っ暗になった世界。
ダイちゃんの言ってることが、全然理解できなくて。
ただ呆然とするばかりで──・・・
「ねぇ、どうして?あたしは全然納得できないよ」
きっと、どんな言葉を聞いても『別れる』なんて受け入れられない。
だけど…理由を聞かずにはいられなかった。
何回もしつこく聞いた後…やっと教えてくれた言葉は
「……ヒナのことが邪魔になっただけ」
その言葉は、あたしの全身を震わせた。

