どうして、そんな見たこともないような…冷めた瞳であたしを見るの?
「……入りたきゃ入れば」
冷たい視線が、弱った心にさらに深く刺さる。
涙が出そうになりながらも、グッと下唇を噛み我慢をして…ダイちゃんの部屋に黙って入った。
部屋の電気がつくなり、あたしはダイちゃんの目を見て…抱えきれない心配を打ち明けた。
「ダイちゃん!今朝のキス、みんなにバレちゃったみたい。どうしよう…」
だけど、ダイちゃんは驚く様子もなければ、顔色1つさえ変えない。
それは冷静そのもので……。
「もしかして知ってたの?」
「……ああ」
「どうして、ダイちゃんが知ってるの?」
「校長に呼ばれたから」
「……え」

