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「じゃあ、これから3週間頑張って下さい。それとなにか困ったことがあったら、遠慮せずにすぐ話して下さいね」
「これから3週間、よろしくお願いします」
「あっ、それと明日からは車で来てもらっても構いませんよ。まだ職員用の駐車場、空いてますから。くれぐれも事故だけは気を付けて下さいね」
「ありがとうございます」
俺の顔を見て、にっこりと笑う校長。
60歳を超えてるって挨拶に来た時、話に聞いたけど…シワ1つないし…どう見たって 年よりもずっと若く見える。
まぁ、今の俺にはどうでもいいことだけど。
「それじゃ、担当するクラスに行きましょうか?」
そう言ったのは、俺が実習させてもうらうことになった1年B組の担任をしている…倉石(くらいし)先生。
歳は40ぐらいか?
おっとりしていて、優しそうな先生だ。
「あっ、そうだ!」
「急になんですか?」
長い廊下を2人で歩いていたら、急に倉石先生が立ち止まった。
「あなた、とってもカッコいいから生徒にすぐ好かれると思うけど、くれぐれも気をつけて下さいね」
なにを気をつけるって言うんだよ。
「……はぁ」
いきなりなにを言うかと思えば…まったく。

