「……ダイちゃん」 「どうした?」 2人っきりになったのに、なんだか不安でたまらなかった。 光貴くんが現われたせい? この不安は、いったいどこから来るの? 「そんな顔するなよ。髪、濡れてる」 信号が赤に変わると、あたしの前髪から頬に流れ落ちてきた雨をダイちゃんが指で拭ってくれた。 ダイちゃんの指が頬に軽く触れただけで、そこから熱が伝わるかのように全身が熱くなる。 もっともっと…ダイちゃんの近くにいたい。 「ダイちゃん。あたし…今日絶対に帰らないからね」