「俺、引っ越す時…死ぬほどつらかった。あんな思い…もう2度としたくない。でも、心の中でずっと信じていたんだ。ヒナと絶対に、もう1度会えるって……」
「うん。あたしも…信じてた。だから、もうダイちゃんと離れたくない。ずっと側にいてね」
「……ヒナ」
────ッ…
どちらともなく…お互いの本能が一致して、そっと重なった唇。
頭の中がクラクラして…体中がフワフワして
どこかに飛んでいきそうな眩暈がおこるような…そんなキス。
想いが通じ合ったキスは…今までとは全然ちがう。
軽く触れているだけなのに…他には、もうなにもいらないって心からそう思った。
もう…どうしていいか、わからないくらい
ダイちゃんのことが好き。

