そのきれいな瞳に涙は似合わない。
それに…ダイちゃんの悲しい涙はもう2度と見たくないよ。
今度、涙を流す時は…嬉しい時にあたしがしてあげるから──・・・
「ダイちゃんのことが…好き。ずっと前から大好き!!」
精いっぱい 地面から踵(かかと)をあげ
頬に残る涙の後に優しくキスを落とすと、驚きながらもダイちゃんがあたしの目を見て微笑んでくれた。
ただ、それだけのことで愛しさで胸がいっぱいになる。
「……ありがとな。それと、昨日…ゴメン。お前に八つ当たりして、バカだよな。俺……。昨日、やっと自分の気持ちに気がついたよ。自分でもまだ信じられないけど。俺も、お前のことが…すげぇ好きみたい」
「えっ……」
一瞬、聞こえた言葉が信じられなかった。
「ヒナと一緒にいる時だけ、嫌なことも忘れられたし…それに嬉しそうに笑うお前の顔を見てるとさ…心が癒された」
「……うん」
「お前が『ダイちゃん』って呼んで、俺のことを頼ってくれて…この世界から消えたくなりそうな時…何度も救ってくれた。いつも真っ直ぐに俺を見てくれて…ありがとう」
「これからだって、ずっと見てるよ。だから…もう…どこにもいなくならないで!」

