「なにしてんだよ。離れろ…って!」
自分の細い腕で力いっぱいダイちゃんを包む。
心なしか、声まで弱々しく感じるダイちゃんに胸が痛いくらい切なくなった。
「いやっ!これからはあたしがダイちゃんを守るんだもん!!」
はじめて自分の中に生まれた…誰かを守りたいという気持ち。
それはダイちゃんが教えてくれた…大切な気持ちだった。
今度はあたしがダイちゃんを守るって誓うから。
「なに言ってんだよ」
「それと昨日、もう1つ…ダイちゃんに言いたいことがあったの」
今にも指先から溢れそうな…この気持ちをどうか受けとめて欲しい。

