「昨日…なんで大学に来たんだよ?」
後ろで作業をしているダイちゃんの方に振り向くと、目が合いドキッとした。
昨日、ダイちゃんにいっぱい──・・・
話したいことや聞きたいことがあって、あたしは大学まで追いかけて行ったんだ。
「ダイちゃんに話があって行ったの…」
「話ってなんだよ」
「実はあたし、ママから聞いて……」
「なんの話?」
あんなに話したい…って意気込んでいたのに、いざとなるとすぐに言葉が出ない。
ふぅー…と深呼吸をして、ゴクリと唾を飲み込む。
「昔、ダイちゃんが、突然…引っ越していった理由を聞いたの」

