それから、どれくらいの時間が経っただろう。 2人っきりの静かな教室の中で沈黙だけが続き… 張りつめたその空間に何度も息がつまりそうになる。 そんな時、窓の外に視線の先を移すと 「あっ、雨だ」 ────ザーッ… このところ、ずっと晴天が続いていたのに… 降りだしたと思ったら、雨脚はどんどんひどくなっていく…いっぽうだった。 雨音だけが聞こえる教室の中。 ただ 黙々と作業をする2人。 そんな時、ダイちゃんがふと…口を開いた。