すると、次の瞬間。 「ヒナ…ごめん」 冷えきった背中を抱き抱えられ、ダイちゃんの広い胸へ招かれた。 温かいぬくもりが感じられるダイちゃんの大きな胸。 「うぅ…っ…」 張りつめていた糸が…完全に切れた。 あたしは子供のように体を震わせ、声を出して泣き続け…その間 ダイちゃんは昔と同じように あたしの頭を何度も何度も…優しく撫でてくれた。 あの頃よりも、ずっと大きくなった手で──・・・