[ ヒナ:side ] 『無防備すぎんだろっ!』 ……ダイちゃ…ん? シーンと静まり返った部屋に響くダイちゃんの声がものすごく怖かった。 だけど、あたしに触れるダイちゃんの手は、乱暴な言葉とは正反対に… まるで、壊れモノを扱うような手で優しい。 瞼…鼻…頬と上から順番に ダイちゃんの熱い唇が、あたしの細胞の奥から目覚めさせていく。 無理やりキスをされてるってわかっていても やっぱり、あたしはどうしようもないくらい…ダイちゃんのことが好きだって思った。