目を丸くして驚くヒナは絶対に嘘だと言って 頬から俺の指を払い除けると、両頬を自分の手で何度も触りはじめた。 「残念だったな…嘘じゃねぇ。俺が先にいただいてる。あの時はごちそうさまでした」 まだ驚きが隠せないヒナに、最高の笑顔を見せて言ってやった。 「もし、それがホントなら…いつ?」 「……俺が引っ越した日。部屋で…お前が寝てる時だったかな」 ずっと、言うつもりのなかった…俺のカミングアウト。