泣きはらした大きな瞳は、まだ赤く充血している。 そして、この痛々しいくらい真っ赤になっている左頬は…きっと さっきトイレに行った時に、何回も力強く洗ったせいだと思った。 恐らくハンカチを濡らして、何度も強く擦りつけたんだろう。 その頬を見ていると、自分の胸が痛いくらい苦しくなった。 「ヒナ、お前がまだ帰りたくないんだったら…今から海にでも行くか?」 思わず、俺はそんな言葉を口にしていて それにヒナは黙ったまま…小さく頷いた。