あたしのアルバムの写真の隣には、いつもダイちゃんがいたのに……。
突然、ダイちゃんの家はどこかに引っ越してしまったんだ。
ダイちゃんがいなくなって、毎日…ウサギのぬいぐるみを抱いて泣いていたあたし。
ダイちゃんのことを自分の本当のお兄ちゃんって思ってたくらい、毎日2人で一緒にいたのに──・・・
どうして急に黙っていなくなっちゃったの?
引っ越す前日だって、なにも変わらない様子だったのに──・・・
それともあたしが余りにも幼すぎて…なにも気がつかなかったのかなぁ…。
『サヨナラ』も『ありがとう』の言葉も
伝えることができないまま、訪れた突然の別れだった。

