ダイちゃんは、あたしより6つ上の男の子。
あたしにすごく優しくて…美人なおばさん似の整った顔だちをしていたのを覚えてる。
『ヒナ、早くー!!』
走るたびにダイちゃんのサラサラの細い髪の毛が太陽の日差しを浴びて、光るのがきれいだったなぁ…。
ダイちゃんの背中を一生懸命追いかけながら、いつもあたしは目が離せなくなっていた。
『待ってよ~。ダイちゃんっ!』
小さな歩幅でパタパタと音を立てながら一生懸命走って、ダイちゃんに追いつこうとする。
懐かしいなぁ……。
今、ダイちゃんはどこにいるんだろう?
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