女とも付き合って二年になるし、一発当てて結婚するのもいいのではないかと考え始めた。
決定打になったのは、その友人の乗っているベンツや住んでいる家を見たことだった。
普通ではつまらない人生になるだけだと思うようになった。
最初、女は不安そうな顔をしたが、反対はしなかった。一回目に前金が必要だと言われ、五百万を渡し、その後にも五百万を渡した。
次に、一千万円必要だと言われ、渡したとき、さすがにおかしいのではないかと思った。金を渡しているのに、一向に話しが進まないからだった。
それに、男がベンツに乗ってこなくなったし、家にも寄せ付けなくなっていた。
徐々に連絡が取れなくなり、焦りを感じ始めた頃、友人からきた電話ですべてを把握した。
「関わるのはやめておけ。高校時代の同級生に電話をしては、共同経営の話しを持ちかけていたらしい。特に、まだ結婚していない奴ばかりだ。どうしてかわかるか?独身なら簡単に金を出すだろうって思ったんだろう。結婚していると妻や周りがうるさいからな。だから、悪いことは言わない。やめておけ」
この話しを聞いてから、男に何度も電話をしたが、つながることはなかった。
それ以来、男の消息が消えた。車も家も男のものではなかったことを聞いた。
目の前が真っ暗になった。裏切られ、金を取られ、男の言葉を信じ、周囲の反対も聞かず会社まで辞めた。
俺は、もう終わりだ。
決定打になったのは、その友人の乗っているベンツや住んでいる家を見たことだった。
普通ではつまらない人生になるだけだと思うようになった。
最初、女は不安そうな顔をしたが、反対はしなかった。一回目に前金が必要だと言われ、五百万を渡し、その後にも五百万を渡した。
次に、一千万円必要だと言われ、渡したとき、さすがにおかしいのではないかと思った。金を渡しているのに、一向に話しが進まないからだった。
それに、男がベンツに乗ってこなくなったし、家にも寄せ付けなくなっていた。
徐々に連絡が取れなくなり、焦りを感じ始めた頃、友人からきた電話ですべてを把握した。
「関わるのはやめておけ。高校時代の同級生に電話をしては、共同経営の話しを持ちかけていたらしい。特に、まだ結婚していない奴ばかりだ。どうしてかわかるか?独身なら簡単に金を出すだろうって思ったんだろう。結婚していると妻や周りがうるさいからな。だから、悪いことは言わない。やめておけ」
この話しを聞いてから、男に何度も電話をしたが、つながることはなかった。
それ以来、男の消息が消えた。車も家も男のものではなかったことを聞いた。
目の前が真っ暗になった。裏切られ、金を取られ、男の言葉を信じ、周囲の反対も聞かず会社まで辞めた。
俺は、もう終わりだ。

