「あれからもう一年半くらいだね。」

なんか懐かしくなって笑う。

「そうだな。一年半なんてあっという間に経つんだな」

ヒロは少し悲しみの色を交ぜたような声で呟く。

でも、ヒロの言う通りあっというまの一年半だった。
色んな事があったけど、凄く充実した、そんな一年半だった。

「星奈。」

ヒロが私の顔をみつめている。

「何よ。そんなに変な顔してる?」

「違う、可愛すぎて見とれてただけ」

ヒロのその言葉の直後、唇にあたたかな温もりを感じた。

私はその温もりにもっと触れたくてヒロ
をぎゅっと抱きしめた。