「なにってぇ~ デートっ♪」 「ちょ、お前…。 違う、松崎…っ!」 先輩が玲佳先輩から目をそらした時に ちょうどあたしを視界にとらえた。 「…っ誤解するな、なぎさっ!」 限界だった。 秋元先輩と一緒にいる先輩も 焦ってる先輩も見たくなくて。 また、あたしは先輩から逃げ出した。 「なぎちゃん…!! 立石くん、見損なったわ! なぎちゃんの彼氏でいる資格ないんじゃないの!?」 そんな台詞を後ろに聞きながら とにかくその場から離れたい一心で人混みを駆け抜けた。