なぎさちゃんが高校進学と同時に追い払うように一人暮らしさせた。


お金だけはあるから。




もう…顔も見たくなかった。







これ以上壊して欲しくなかった。








だけど…………。








なぎさちゃんの誕生日の日。





旦那の義人(ヨシト)との会話。





「…今日…。」



「なんだ?」



「いいえ、私達には関係無いわね。」






たったこれだけ。




そして…次の瞬間怒声が部屋を覆った。





稀衣夜がキレた。





去年ぐらいから夜遊びがめっきり無くなった稀衣夜。



いつもいつも軽く流して私達との会話をほとんどしなくなって。





「てめぇらふざけんなよ!!

今すぐ…なぎさに謝れ!!」