「はーい。」

出てきた。…母さん“かもしれない”人。

「あ・・・貴女が・・・愛羅ちゃんなの
 ・・・?」

その人・・・滝川涼子は涙目になってる。

「あの・・・えと・・・クラスメイトの
 子から聞きました・・・。」

「愛羅ちゃんなのね!!!!」

その女の人はアタシに抱きついてきた。

香水の匂いがプンプンして鼻が折れそう
だ。


てか・・・これってアタシがこの人の事を
知ってる設定のがいいのか・・・?
感動の再会・・・のがこの人受けがいいか
も。。。

「・・・お・・・母・・・さん・・・。」

そう言って、アタシはその人を抱きしめ返
した。

「うっ・・・ゴメンんなさいね・・・。
 とりあえず上がって頂戴。」

涙を拭いながら、滝川涼子はアタシの手を引
いて、家に招いた。