【棗 side】
アイツはどう思ってんだろうか・・・。

       コンコン

俺の部屋のドアに、ノックがかかる。

『いい?』

カヲルだ。

「おう。」

適当に返事をすると、カヲルが入ってき
た。

ベッドに寝転んでた俺は、半身を起こし
た。

カヲルは、俺のデスク前にある椅子に座
った。

「棗は・・・どう思う?」

ドキッ・・・

「どう思うって?」

とぼけてみた。

「とぼけるな。」

バレた。←((笑w サクシャ

「愛羅・・・精神的にもキツいかもしれ
 ないし・・・。」

「じゃあ何で無理やり行かせんだよ。」

そもそも行かせる必要ねぇじゃねーか。

「じゃなきゃ・・・じゃなきゃ愛羅がい
 つまでたっても独りだから。」

独・・・り?

「どうゆう意味だよ。」

「そのままの意味だよ。
 少しでも、僕等みたいに“普通じゃな
 い”生き方から離れられるなら・・・
 その方がいいだろう。」

タバコに火をつけながら、カヲルは言う。

「そんな・・・お前は愛羅と離れていい
 のかよっ・・・!」

「嫌に決まってんだろ!!!!!!!!」

「!!」

こんなに取り乱したカヲル…初めて見た。

「愛羅は俺らの大切なメンバーだろ?

 大切な家族だろ?・・・仲間だろ?!」

カヲルが目を見開いてる。

「でも・・・愛羅の為を思ったら・・・
 そのことしか思い浮かばないから…。」

「・・・おう。」

しばらくカヲルは俺の部屋で一服して、
自分の部屋に帰っていった。