「あ、要。」

 「どうしたの?廊下で叫んで。」

 「いやー。詩が全然書けなくてさー。さ
  っきカヲルにコツを教えてもらったん
  だけどー・・・。」

 ハァとため息をこぼすアタシに、要はニ
コッと笑って、

 「愛羅ちゃんが思ってることをそのまま
  書けばいいんだよ!」

 と言った。

 「『肉食いてー』とかでも?」

 すると要は苦笑いひとつせず、

 「それでも立派な詩だよ!ほら、『彼氏
  と』とかをつけるだけで...ねっ?」

 そーいやそうだな・・・。要は説得力ある
なー。

 「おぅ!だなっ!サンキュ、要!」

 アタシは要に言った。

 「うぅん!要ドラム軽く叩いてくるね!」

 そう言って、要は地下室へ降りていった。