【愛羅 side】
ふいに棗が立ち上がった。

「棗?・・・わぁっ!!」

棗はアタシに抱きついてきた。

アタシは体を洗ってる途中だから、身体
中泡まみれで感じ
で、変な感覚だった。

棗がアタシの腹を舐めるように手でなぞる
・・・。
そしてアタシの左腹部の薔薇のタトゥーに
沿って指先でなぞった。

「んっ・・・なつっ・・・め・・・。」

耳元では棗の吐息。

アタシの心臓は限界寸前。

棗の手は、どんどん上に上がっていき、つ
いには胸にたどりついた。

棗がアタシの胸を指先で弄ぶ。

「んあっ・・・ァ・・・棗っ・・・」

アタシは棗の太ももに、棗の正面向いて座
ってる状態になっている。

あんなとこやこんなとこに、変な感覚が痺れ
る。

棗は、ただ黙ったまま…息を小さく上げて
アタシの身体を隅から隅まで触れた。

――――・・・まるで、アタシの存在を確かめて
るような…そんな触れ方。

「愛羅・・・。」

「ハァ…何…?ンッ…ハァ…アンッ…。」

「愛してる。。。」



そう言って棗とアタシは、バスルームで初めて、
ひとつになった。