家に着いた。

もう色々と、ヘトヘトだった。

帰宅した時、アタシはもう泣き止んでい
たけど、それでも棗は隣にいてくれた。

しかも、手を繋いでいてくれた。

そんなアタシらをからかおうとした要を
注意したカヲルのことなんて、知ってる。


「お風呂入ろう!」

要が元気よく上着を脱いで、シャツだけ
になった。

「愛羅と棗で今日は二人で入ってきなよ。
 後で一緒に入ろう、要。」

すると、あのKYな要がうんと頷いた。

「・・・じゃあ、行くか。」

「うん。」

アタシと棗は、バスルームに行った。