「あれ・・・?タバコに火がつかない・
 ・・。」

「愛羅、逆。」

カヲルがそう言う。

「嘘っ・・・/////」

慌てて向きを変える。

「熱っ!!」

「当たり前だよ。だって愛羅ちゃんすぐ
 反対にするんだもん。」

要はカチカチカチとスティックで遊ぶ。

「やっぱなんかあったの?愛羅。」

「えー・・・。まぁ・・・うん。」


アタシは、棗に抱きしめられたことを言
った。


やっぱり2人は目を丸くした。

でも、カヲルは真面目に答えてくれた。

『僕の個人的な考えだからわからないけ

 ど・・・やっぱり好きだからじゃない

 かな?』

と。

そうなのかな?

どうなんだろ。。。

「愛羅ちゃんは好きな人いるの?」

ワクワクして聞いてきた要。

コイバナなんてD&Aで初めてじゃないか
??
今は棗がいないけど・・・。

「いや・・・今までもいない。」

家庭が色々面倒で恋愛してる暇なんてな
かったからな・・・。

「じゃあナツの事は?」

要は棗のことを“ナツ”と呼ぶ。

「嫌いじゃねーよ。むしろ好き。」

「じゃあ・・・」

「でもね。“そーゆう”のじゃない気が
 する。」

アタシらは、命を分け合ったようなもん。
だから、友情とか愛情とかの言葉で表せ
ねーんだよ。

「・・・もうすぐで棗も帰ってくると思
 うし、ちょっと合わせよっか。」

1時間しても、棗は帰ってこなかった。