【棗 side】
なんだよこいつ・・・。
足引っ掛けられてふっつーにコケかけて
るじゃねーか。
「あ・・・。えと・・・って!わざとっ
てなんだよ!」
そいつは軽くキレた。
「・・・もしかしてさ。」
そいつが慎重な声で言う。
俺はあいずちひとつうたず、そいつを見た。
正しくは睨んだ。
「“見た”?」
「おぅ。」
迷うことなく、俺は言った。
「マジかよ・・・。」
そいつは頭を片手で抱えた。
自分でキスしといて一体こいつの頭は大丈
夫なのか・・・。
「確か鈴木って・・・。」
うお。俺の名前知ってんのかこいつは。
あれ?こいつ俺と同じクラスじゃなかったっ
けな・・・。
確か名前は中本・・・翼?
『つばさ』・・・。ふぅん。
「愛羅と一緒に住んでなかったっけ。横井と植
田と一緒に。」
「・・・おぅ。」
俺は、また迷うことなく言った。
「マジか・・・。」
こいつ――――...
「愛羅のこと好きなのか?」
俺がそう言ったとたん、そいつは耳まで真っ赤に
して、
「えっ?!////いやっ・・・///んなわけ・・・
/////。」
右手の甲で口元を抑えながら、顔を隠している。
バレバレだな。こいつ。
でもこいつ自身は気づいてない・・・っつーオチ
だろう。
「そーゆーのを俗にいう“恋”っつーんじゃねー
の?」
「ぁ・・・////えっと・・・///」
うじうじうじうじうじうじうじうじ...
うっとーしいなぁ!!!ったく!!!
「ほら、もう下行け。授業とやらが始まるぞ。」
「おう・・・って鈴木!お前もいけよ!」
「俺はいい。むしろ嫌だ。」
すると、そいつは少し顔を赤くして、階段を降り
ていった。
「おい。」
俺はそいつを呼んだ。
「なんだよ?」
手すりを持ちながら、階段を下りかけている翼に、
俺は言ってやった。
「愛羅・・・アイツ乳、CかDだぜ?」
フと笑って、俺は屋上のドアのノブを掴んだ。
翼が顔を真っ赤にして階段を下りていったのは、
いうまでもない。
なんだよこいつ・・・。
足引っ掛けられてふっつーにコケかけて
るじゃねーか。
「あ・・・。えと・・・って!わざとっ
てなんだよ!」
そいつは軽くキレた。
「・・・もしかしてさ。」
そいつが慎重な声で言う。
俺はあいずちひとつうたず、そいつを見た。
正しくは睨んだ。
「“見た”?」
「おぅ。」
迷うことなく、俺は言った。
「マジかよ・・・。」
そいつは頭を片手で抱えた。
自分でキスしといて一体こいつの頭は大丈
夫なのか・・・。
「確か鈴木って・・・。」
うお。俺の名前知ってんのかこいつは。
あれ?こいつ俺と同じクラスじゃなかったっ
けな・・・。
確か名前は中本・・・翼?
『つばさ』・・・。ふぅん。
「愛羅と一緒に住んでなかったっけ。横井と植
田と一緒に。」
「・・・おぅ。」
俺は、また迷うことなく言った。
「マジか・・・。」
こいつ――――...
「愛羅のこと好きなのか?」
俺がそう言ったとたん、そいつは耳まで真っ赤に
して、
「えっ?!////いやっ・・・///んなわけ・・・
/////。」
右手の甲で口元を抑えながら、顔を隠している。
バレバレだな。こいつ。
でもこいつ自身は気づいてない・・・っつーオチ
だろう。
「そーゆーのを俗にいう“恋”っつーんじゃねー
の?」
「ぁ・・・////えっと・・・///」
うじうじうじうじうじうじうじうじ...
うっとーしいなぁ!!!ったく!!!
「ほら、もう下行け。授業とやらが始まるぞ。」
「おう・・・って鈴木!お前もいけよ!」
「俺はいい。むしろ嫌だ。」
すると、そいつは少し顔を赤くして、階段を降り
ていった。
「おい。」
俺はそいつを呼んだ。
「なんだよ?」
手すりを持ちながら、階段を下りかけている翼に、
俺は言ってやった。
「愛羅・・・アイツ乳、CかDだぜ?」
フと笑って、俺は屋上のドアのノブを掴んだ。
翼が顔を真っ赤にして階段を下りていったのは、
いうまでもない。


