アタシはうっかりうたた寝をした。

まぶた越しにも人の気配がするのがわか
る。

棗たちかな?

でも一人しか気配が感じ取れない。

あぁ・・・やっぱりちょっと眠たい..
.。

すると・・ふと唇に“ふに”っとした感
覚が触れた気がした。

「ん・・・?」

目を開けようとする。
あれ・・・開けれないや。

うっすらと・・・ほんのうっすらと、
目を開けた間に見えたのは・・・。




    「翼・・・?」