「あ~!!もっと広いトコでやりてぇー
 !!!!」

アタシが叫ぶ。

「何を?」

カヲルが言う。

「✖✖✖✖じゃねーの?」

棗が言う・・・って!

「ゴラ゛!!!違うっ!歌だよ!!ライ
 ブ!!」

「うっさいな。静かにしろ。」

「アンタねぇ・・・。」

いっちいちいらだたせる事を言うなコヤ
ツわ・・・(怒)

「要も~。ここ(地下室)じゃ響いてき
 ちんとした反響になんないもん。」

ぷぅと可愛らしく頬を膨らませる要。
クッソ、可愛すぎるだろ。コイツ・・・。

「いつもの小さなライブハウスも悪くは無
 いけど・・・。やっぱ欲はでちゃうよね。」

う~んとうなってしまうカヲル。

「あぁ、確か尺が余ったとかできてるよ。連
 絡。」

「マジ?!」「ホントっ?!」

アタシと要が声を合わせていう。

棗がポケットから小さなメモを取り出して、
カヲルに渡した。

すると、カヲルの表情がふと曇った気がした。
が、いつも笑ってるカヲルに限って、そんな
事・・・ないか。

「ここなの?棗。」

「・・・おう。嫌なら断るけど。」

「え~?!ヤダ~!!要大きいとこでする!」

要が駄々をこねる。めんどくさいなぁ~。。。

「てかどこのライブハウス?場所によってア
 シ、嫌なんだけど。」

「ネオン街のちょい手前の地下のとこだよ。」

棗が指先でピックを遊ばせながら言う。

「えぇ~?!すごいすごい!!」

要が飛び跳ねる。

「今回の件は棗に感謝だね。」

カヲルがニコっと笑いながら言う。

「だねだね♪」

要も上機嫌。

そのライブハウスは結構アタシらにゃ有名で、
そこからプロデビュー化したバンドもいる程。

「いつなんだよっ?ライブの日はっ!」

アタシがワクワクしながら聞く。
すると、棗はニヤッと笑って言った。


         「明日♪」