「歌うまいな!!」


「!!!!!!!!!!!!!!!」

後ろから声がした。

しまった・・・。
マジかよ・・・。

「なんか活動とかしてるの?歌手とか?」

「・・・バンド。」

「すごいじゃん!なんつーバンド?」

ソイツは馴れ馴れしくアタシに絡んできた。
コイツこんな朝っぱらに・・・アタシもか。

その男は、背が高くていわゆる爽やかボーイ。
声からして爽やかで、コイツ歌うめぇんじゃね
ーか?と疑うほどだった。
髪は綺麗な黒髪が肩に当たらない程度に切って
ある。
あ、確かコイツ知ってるぞ・・・。

「お前さ・・・確か・・・同じクラスだよな?」

「おぉ!覚えててくれたのか?!
 俺は中本翼っ。ヨロシク!」

お得意の爽やかスマイル。
てか名前まで爽やかだなおい。


「だってすっごい人気者だろ?・・・なんつーか
 ・・・クラスのリーダー的存在・・・みたいな。」

「そんなことねーよ。俺はみんなといて楽しいだけ。」

その爽やかスマイルで言われると憎めねーって。

「でも・・・アタシには程遠い存在。」

フと苦笑いをして、アタシは屋上から出ていった。


「それは俺の言葉だよ・・・。」

そんな言葉も聞こえなかった。