Devils angelS

夜中の2時。

家の中は静まり返っている。
文字通り“シーン”となっている。

カヲルと要ももう寝ている。

ふいに起きたアタシは、1回のリビングに
降りて、水を飲みに行った。

すると、玄関が開いた音がした。

一瞬ドロボーか?!と思ったが、あの癖の
ある足音で、棗とわかった。

「・・・棗~?」

「・・・まだ起きてんのか。」

廊下越しに聞こえる。

「うん。・・・こっち・・・来てよ。」

「なんでだよ。行く必要ねーだろが。」

なにそれ。

ムカつくし。

「意味わかんない。来て欲しいから言って
 んの。」

「俺は行きたくねぇから言ってんの。」

イラっっっ。

「もういい。」

アタシは廊下に行った。

玄関を見た。


何も言えなかった。

頭ん中が真っ白になった。


棗は体中真っ赤。

いたるところに傷があり、服もびりっびりに
なっている。

「バっ・・・バカっ・・・!!!!」

顔が真っ青になる。

何も考えられなくなる。

目・口・鼻・足・手

全てから流血している。

「何泣いてんだよ。」

「へ?」

気がつくと、アタシの頬は涙まるけだった。

「こっ・・・これはっ・・・」

棗の方を見ると、夏目は優しく笑って、抱きし
めてくれた。

「血・・・ついちゃうじゃねーか。」

「悪ぃ悪ぃ。」

苦笑いしてるのがわかる。

「罰として一緒に風呂入ってもらう。」

「なんだそれ(笑)」

アタシら二人はバスルームに向かった。