「!!」


そか・・・。


あの人は・・・棗だったんだ。

急に思い出すと、なんか変に納得してしま
った。
それと同時に、変な恥ずかしさも溢れてき
た。

「う・・・(汗)///////」

アタシは部屋を見回した。

テーブルには大量の、のど飴。

歌を歌うための資料の本。

腹筋を鍛えるためのトレーニング用品。

パンパンになった化粧用品入れポーチ。


そして、4人で撮った写真。


アイツに出会ってなきゃ、アタシは歌にも
出会わなかったってことか・・・。






「・・・ありがと。」






棗は不機嫌そうに。
カヲルはいつもの自然な不気味笑い。
要は幸せいっぱいの笑み。
アタシはバカみたいに照れてる。

そんな4人が写っている写真にそっと触れな
がら、そう呟いた。

            間奏曲:終