Devils angelS

「ヤる相手だよ。」

「やる?なにを?」

すると、その人はこれ以上ない顔をした。

「ま・・・マジでしらねーの・・・?」

「うん。」

「この歳で・・・マジか・・・。」

「なんなのよ。」

「だあああ!!!もう!!性行為!!!」

え・・・

「えええええええええええええ?!?!」

ハァ・・・とため息のその人。

「でも・・・仮にもお母さんでしょ?」

「でも。血はつながってない。」

それを言われたらおしまいだ。

「ほれ、証拠。」

すると、その人はジャージのズボンのポケ
ットから、小さなビニールの袋を出した。
3つほど。

「なにそれ?」

「ゴム。」

「えっ・・・」

「おまえ・・・(笑)顔赤すぎんだろ。」

だって・・・いきなりこんなもん見せられ
ても・・・。


「・・・てかさ、お前。」

“それ”をポケットに入れながら言う。

「なに?」



「生きてて楽しみとかあんの?」



急で、それでいてぶれない声で。

「たの・・・しみ?」

「そうだよ。なんかねーの?」

「そんなの・・・ないよ。」

「じゃあさ!―――――――・・・」