アタシと同じぐらいの男子がいた
マスクをつけて、ウルフっぽい髪型の前髪
をポンプにしていた。
でも、一番目が行ったのはそこじゃない。
紅い瞳。
それと、ギターバッグを背に背負っていた。
片手にはタバコ・・・ってあれ???
「どした?ここら危ねぇぞ。」
ポカーンとしてるアタシに、その人は話しか
けた。
「あ・・・。」
この人は、どうやら“大丈夫な人”らしい。
でも、ホントはそういう手口かもしれない。
それでも、アタシはこの人なら信じれる・・
・。そう思った。
「とりあえず離れよう。あ・・・俺は変な奴
じゃないから。」
そう言って、その人はアタシの手を引いてネ
オン街から連れ出してくれた。


