Devils angelS

【愛羅 side】
「イテッ・・・。」

アレっ・・・全然強くしなかったのに…。

あ・・・。

「口の・・・。」

「傷。いいよ。別に。」

あ・・・なんか・・・やだよ・・・。
後味悪い。

「・・・なにで・・・喧嘩したんだよ。」

「・・・相手に言うなって言われてる。」

「・・・なにそれ。どんだけ理解し合って
 る相手なんだよ。」

「いや・・・理解はしてないな。」

「・・・まぁいいけどさ。」

アタシはわざとらしくため息をつくと、

雷人は席を立った。

「・・・行くの?」

「うん。サボってんのばれたらお母さんうる
 さいしね。」

「・・・なんか少しずつキャラ変わってきて
 る気が・・・。」
「気のせいだよ。」

すると、雷人はアタシの目の前に来た。

アタシは反射的に飛びのいた。

「も・・・もうされないぞ・・・。」

「わかってるよ。」

そういうと、雷人はアタシの頭を撫でた。

「いろいろゴメンね。じゃあ・・・」


     「またね。」


雷人は、そう言うと屋上から出て行った。


「や・・・やめてよ・・・。」


「アタシは、『なでなで』と『またね。』に
 弱いんだって・・・。」

顔を真っ赤にしたアタシは、体育座りで丸ま
った。