アタシは、今日もサボって屋上でタバコ
を吸ってた。
珍しく、要と二人で。

カヲルは弦が切れた為、商店街はずれに
ある“ちょっと”影の薄い楽器屋に行っ
た。

棗は・・・わかんないけど、どっか行っ
た。


「愛羅ちゃ~ん・・・タバコ臭いよぉ・
 ・・・。」

「うっさい。じゃあお前はあの香水臭い
 戯れ合ってる女どもの中にでも入って
 ろ。」

「ひどいよ~・・・。」

要はペロペロキャンディを寂しく舐めて
いる。もう舐め続けて大きさはビー玉程
の大きさ。

「僕みんな(ファンの女のコ)におかし
 もらってこよう。」

コイツが一番腹黒なんじゃねーのか…?

要が走って屋上から出ていった。

「ふぅ~・・・。」

棗の、最近の行動が気になる。

黙って夜中出て行ったり、

たまに血だらけで帰ってきたり。

薬じゃないだろな・・・。

まぁ、棗に限ってそれはないな。


「なんか・・・アタシって棗の特別じゃな
 いのかな・・・。」


なんか・・・ムカツク・・・。