「遼、なにこれ?」 完全にあたしは、恐怖で震えていた。 だってこんなのおかしいでしょ・・・ 気づけば、押し倒されたあたしの周りを数人の男子が囲んでいた。 「ん?だから、すみれを落とすゲームしてたの」 ゲーム? 落とす? 「でも、すみれ落ちなかったでしょー。だから、俺の負け」 「・・・嘘だったの?」 「うん、嘘だよ。ごめんね、俺すみれのことどうも思ってないんだわ」 「遼くん、ひどーい」 見知らぬ男子がからかう。 ああ、あたしはなんてバカなんだろう。