そのままあたしは放課後まで保健室にい続けた。 司馬はずるい、ずるい、ずるい。 そして、あたしも。 司馬とのことを麻姫に言わないあたし。 嘘をついて司馬を好きでいるあたし。 フェアじゃない。 下駄箱にいってみると、あたしの水玉のビニール傘はパクられていた。 朝から雨なんだから、持って来いよ! ビニール傘て、盗まれやすい。 仕方なく、バス停までダッシュすることに。