「いいの・・・?あたし、すみれと親友で」 麻姫は両手で顔を覆った。 「あたりまえだよ」 司馬から離れて、あたしはそっと彼女を抱きしめた。 「すみれ、ごめんね・・・ごめんね」 何度も謝る、麻姫。 そして急に、あたしを引き剥がすと、 「泰河を傷つけたら許さないからねっ」 「え、あ、うん」 「泰河も、すみれ泣かしたらただじゃおかないからっ」 「え、ああ」 麻姫の切り替えの速さに、あたしと司馬は唖然としていた。 「じゃあ、そろそろ帰るわ。とにかく、 また明日」