「可愛いじゃん」 『それよりどこ行くの?』 「近くのパスタ屋」 近くにパスタ屋さんなんてあるんだ。 初耳だ。 意外と優真くんの方がこのマンションに住んでいる歴は長い。 そのため私よりも土地勘はある。 外では優真くんと手を繋げないため私は優真くんの背中を追っているだけ。 でも…ここでも優真くんの優しさがにじみ溢れていた。 歩くのが遅い私の小幅に合わせて… 歩いてくれていた。 手は繋げないけど…小さい優しさが嬉しい。