後ろを振り向いたら身長170cm位の美形の男の人が私の手を掴んでいた。
「何ですか?」
私は、その男の人に声を掛けた。
「君、何組だった?」
何この人。
いきなり手を掴んだと思ったら、何組だった?何て聞きやがって。
「あんたに関係無いでしょ」
「大体、名前も知らない他人になんでそんな事言わなきゃいけないわけ?」
私は自分が思っていた事をその人に言った。
「それもそうだね」
男はそう言って微笑んだ。
「俺は川口涼。 君は?」
「あんたに教える名前何か無い」
私は男にそう伝えて、掴まれていた手を振り払い、前に進んで歩いていた。
「あんたに教える名前は無いか………」
ショックを受けて、呟いた男の事なんか知らずに…………

