カランカラン
「いらしゃいませー」
「あっ、涼!」
男の店員さんが、言ってきた。
「どーも」
「二人?」
「うん」
「じゃあ、こっち!」
そう言って案内されたのは、テーブル席の一番奥の席だった。
私たちが案内された、一番奥の席は桜の木が見える席だった。
この店は、カウンターが15席、テーブルが5席で、テーブル席は窓側だった。
「何食べる?」
席に着いて早速川口涼に聞かれた。
私が黙ってると、私にメニューを見せてきた。
「ここのオススメは、このデラックスバーガー!」
「ちょーうまいんだよ!」
「じゃあそれで」
「オッケー!」
「スイマセン!」
店員さんを呼ぶと直ぐに来た。
「デラックスバーガー2つ!」
「飲み物は?」
「恵美何にする?」
「…………紅茶」
「紅茶とコーラで!」
「かしこまりました。 デラックスバーガー2つと紅茶とコーラで」
「はい!」
店員さんは、お辞儀をして、厨房の中に入って行った。
何も言わないでいると、川口涼が話かけて来た。

