考える脳
悩める脳
引き摺る脳が
サインを出して
締め付けられる胸に
もやもやが広がって
息をするのが苦しい
心が苦しくて
苦しすぎて
ならいっそ……と
息を止めるけど
じきに身体が苦しくなる
意思に反して
酸素を求める
生きる本能
私の心と裏腹に
私の脳はひたすらに
生きることを
全うしようとする
それなのに
引き摺り苦しむ
引き摺る脳でなければ
もっと気楽に生きられるのに
引き摺る脳は
昨日の苦悩に
今日の苦悩を重ねて
どんどん重くなってゆく
しんどくなるばかりなのに
考え癖とか考え方
あなたを変えようと
どれ程あなたと戦って来たか……
なんだかもう……
疲れたわ……
なんて……
こんなこと
しのごの考える
私はまた苦悩する
引き摺る脳に引き摺り回される私
引き摺る脳を持つ私の胸は
あなたの発するもやもやに
占拠されていっぱいいっぱい
もうそろそろ破裂しそうよ……
本当はあなたとサヨナラしたいのに……
あなたを受け入れてあげるしかないのかしら……
あなたは私
私はあなた
それとも逆に
あなたを引き摺り回すくらい戦ったほうがいいのかしら……
生きたい脳なのだから
引き摺らなければ
気楽に生きられるのに
引き摺らない方が気楽なのに
苦しくても引き摺りたいの？
引き摺る脳は何を求めている？
どうしたいの？
どうなりたいの？
どう在りたいの？
どう生きたいの？
出来ることなら戦わずに
あなたと私
融合したいわね……
だって
私はあなた
あなたは私
あなたを
「大好きよ」
って言ってあげたい
引き摺る脳と私
苦悩と葛藤
だからせめて
苦い思いを引き摺る夜は
こう思う……
『気にする私が悪いんじゃない。引き摺る脳が悪いのよ』
ってね……
何とか眠ってみるわ
また明日ね
