アスファルト道路の両脇は、腰辺りまであるような雑草で、とても夜中に人通りがあるような場所では無かった。 それでも歩き出すしかない。 あの小さな灯りを目指して。 雨は止むことを知らないかのように土砂降りのまま。 私は、目に流れ込む雨を時折拭いながらもユラユラと歩を進めた。