あたし、菊地美波は陸上部に入って、毎日毎日部活や習い事、勉強を頑張っていた。
後1ヶ月で待ちに待ったスキー実習♪
班は絶対、鈴(スズ)となるんだぁ♪
あ、鈴っていうのは陸上部に入ってからまた話すようになった友達!!!
今では一緒に登下校もしてるくらい!
鈴の話によると…。
うちの隣の人は藤保か星本のどちらからしい…。
なんで曖昧?
まぁ、いっか♪明日が楽しみだなぁー!
ー翌日ー
ガヤガヤー…。
学校についたあたしはカバンをおいてから一目散に黒板に駆け寄った。
「えーと…。あたしの席は…っと
一番前!?」
「ごめんごめん!許して~♪」
「鈴のその謝り方は気持ちがこもってないよ!!!」
「はいはい、ごめんねー」
ったく、鈴ってば!
あ、そーいや隣の席ー…。
藤保か。
そーいや藤保と喋った事ないなー…。
つい最近、教室でぶつかって謝ったくらいかな?
うーん。仲良くなれたらいいなぁー♪
ガラガラガラッ
先生が入ってきた。
「ほーい。荷物と机持って移動しろー」
「はーい」
あたしはいつみても太ってる担任だなぁと
どうでもいいことを考えながら移動していた。
そのままSHRが始まり、授業が始まった。
あーあ…。
ほんっと授業って面白くない!!!
とは言っても、前と左は誰もいないし
右と後ろは話したことないし…。
いっその事寝てやろうかな~♪
なんて、考えていたら、
「なぁなぁ!あれ読める?
俺目悪いから見えなくて!」
突然でビックリしたあたしは
「へぇ!?えっとー…。
×××だよ?」
と、なんとなくオドオドしてしまった。
そんな事に気付いていたのかいないのか
彼は
「そっかぁ!ありがとう!」
と、笑顔で返してくれた。
あたしは「うん!いいよ♪」
と答え、お互い授業に戻った。
これが、彼とあたしの出会いだったー。