「ねぇ。ちょっといい?」

梨香が皐月に話しかける。

不思議そうに皐月はうなずいた。

みんなで中庭へ移動した。

「な・・・なに?」

皐月はビビっているようだ。

「あのさ・・・。」

「琴音。頑張れ。」

マリや梨香瑠璃が言う。

「いままでゴメン。仲直りしたい。」

思い切って琴音は言った。

そして皐月はビックリした顔に薄々涙を浮かばせていた。

「ん・・・うん!!!うちもゴメンね。疑われるようなことして。」

「本当にゴメンね。」

梨香や瑠璃も涙を浮かばせながら謝った。

「うん。もういいよ?あと、ひろきに琴音の事アピってたの。」

琴音は涙を流しながら言った。

「本当にごめん。」

「うぅん。私、イジメられてる気持ち、よくわかったんだ。だからもう誰もイジメない
。」

「うん。うん!!!」

琴音は強く思ったのだった。

泣き止んだところで教室に入った。久しぶりに琴音の机に皐月もいた。

「でもさぁ~和希と琴音のカップルはマジ、驚いたねぇ~」

奈々美がジュースを飲みながら言う。

「うんうん!」

みんな頷く。

「そぉ?」

「うん!!!」

「そんなにか?」