「.....っ。」
涙が溢れる。
やっぱり新が好きだよ。
「てっきり駅まで見送ってくれるかと思って迎えに来たのに。見送ってくれないのか?真優?」
私が返事をしなくても話を続ける新。
もう、やめてよ。
苦しいよ。
「見送ってくれないのなら仕方ないけどさ、真優に言いたいことがあるんだ。」
ドクンッ
私の心臓が跳ねる。
新が私に言いたいこと?
「今までありがとな。ここまで来れたのは真優のおかげなんだよ?真優が思っている以上に真優は俺にとって大きな支えだった。本当にありがとう。真優がいなくて不安だけど俺、頑張るから。」
新の言葉が頭の中でぐるぐる回る。
新にとって私は何だったの?
大きな支えってどうゆう意味?
私は....私は....。
もう、新の声は聞こえない。
「うぅ、新。」
涙が溢れて仕方がなかった。