新の姿を見つける。
「し...」
そこで私の言葉は止まる。
「新くん、お疲れ!!かっこよかったよ!!」
「ありがとな、みさき。」
新にドリンクを渡す女の子。
女の子は本当に可愛くて....
「そっか.....。」
新、彼女いたんだね。
新は私以外の女の子を下の名前で呼ばない。
みさきか.....
だから私に連絡くれなかったのかな。
だから連絡しても出てくれなかったのかな。
「....っ。」
バカみたい。
何を期待してたんだろ、私。
新はかっこいんだし彼女いて当然じゃん。
なのに私ったらつい浮かれて....
「惨めだなぁ。」
私からこぼれる言葉。
それからいっぱい、いっぱい何かが溢れて出る。
泣きたくない。
泣きたくないのに。