いつもの席




「ねね、かりなの好きな人って、あの人?」


みずほが隣で耳打ちしてくる。


「うん。カッコよくない!?」


あたしもひそひそ声で返す。


「まぁ。」


みずほは少し納得いってない感じだったけど、


「まぁ、いいんじゃない?」


って言ってくれた。


「でも、付き合える確率は、無いに等しいと思っておかないとだよ?
かりなは、それでもいいの?」


これはもちろん


「あったりまえ!!」


つい大声が出た。
周りがみんなこっちをみる。
もちろんあの彼も。


でも、あたしと目があった彼は、あたしに少しだけ微笑んでくれた気がした。