いつもの席





あたしは、落ち着くために、深呼吸し始めた。


すー。はー。

すー。はー。


何回もしてたら、いきなり後ろから、声を掛けられた。



「あのー、春野かりな…さん?」


「はい。」


今自分ができる、一番の笑顔を作って振り向いた。